意外と知られていない青汁の定義
健康食品の中でも、「青汁」は人気定番商品として定着しております。
ただ、青汁の定義って意外と知られていないものです。
それは、青汁の定義がいま一つ不明瞭だからです。
青汁の定義を辞書で調べると、「生の緑葉野菜を絞ったもの」と出てきます。
これだけでは、釈然としないと思いますので、ここでは、青汁の歴史を紐解きながら、青汁の定義についてご紹介いたします。
青汁のはじまりから今まで
日本に現存する最古の医学書である「医心方」に、既に「青汁」に関する記載があります。上述の通り、青汁とは、「生の緑葉野菜を絞ったもの」で、平安時代より、身分を問わず、幅広い人々に認識されていた野菜の摂取方法の一つであった事が読み取れます。
第二次世界大戦中に、岡山県生まれの遠藤仁郎医学博士により、食糧難を乗り越えるために、青汁が見直されました。
当時は食糧難だったため、大根の葉やサツマイモの葉、里芋の葉、野草など、あらゆる野菜を絞って青汁を栄養源にしようと試みたようです。
遠藤博士の奥様が、この野菜ジュースを「青汁」と命名しました。
そして、1954年には栄養分の高い「ケール」を原材料とする青汁が登場し、徐々に今の青汁の形に近づいてきたのです。
1990年代に、「う~。まずい!もう1杯」のCMで、「青汁」という言葉の知名度が一気に上がりました。
その後、栄養分の高さが注目され、青汁が幅広い層に支持されるようになりました。
現在は、数多くの会社が「青汁商品」を販売しており、様々な原料開発(ケール・大麦若葉・明日葉など)、製品開発(形状:冷凍・粉末など)などにしのぎを削り、青汁の新しいステージに突入しております。
青汁の定義
上述の通り、辞書による青汁の定義は「生の緑葉野菜を絞ったもの」ですが、青汁が進化する過程で、辞書の定義だけでは言い表せなくなったのが実情といえます。だからこそ、青汁の定義は意外と知られてないと同時に、その定義はあって無いようなものともいえるかもしれません。
日本の歴史を通し、今ほど「青汁」が進化した事はありません。
その中で、青汁の辞書の定義だけでは、語りきれなくなったのが実情だといえます。
ただいつの時代も変わらないのは、青汁は国民の体を健康にしてくれている事かもしれません。